PR

【めぞん一刻】響子はなぜ五代を選んだ?惣一郎への思いと三鷹との違いを整理

キャラクター
記事内に広告が含まれています。

『めぞん一刻』では、五代裕作が音無響子を好きなのは比較的早い段階から分かります。一方で、響子の気持ちはなかなかはっきりしません。

五代がほかの女性と親しくすると不機嫌になるのに、自分が五代を好きだとは素直に認めない。さらに響子には、亡くなった夫・惣一郎への深い思いがあり、五代より大人で経済的にも安定した三鷹瞬からも好意を寄せられます。

それでも最後に響子が人生を共にする相手として受け入れるのは五代です。

響子が五代を選んだのは、三鷹より条件がよかったからでも、惣一郎を忘れたからでもありません。一刻館で長い時間を一緒に過ごし、頼りなかった五代が少しずつ成長していく姿を見ながら、響子自身も過去を抱えたまま新しい未来へ進めるようになったことが大きかったと考えられます。

※物語終盤までの内容に触れています。

この記事でわかること

  • 響子が五代を選んだ大きな理由
  • 響子が五代を意識するようになった流れ
  • 三鷹ではなく五代へ気持ちが向いた理由
  • 惣一郎への思いが二人の関係を難しくしていた理由
  • 響子が五代との未来を選べるようになるまでの変化

響子はなぜ五代を選んだ?一緒に過ごした時間の積み重ねが大きかった

響子と五代の関係を考えるうえで重要なのは、五代が最初から理想的な結婚相手だったわけではないことです。

物語序盤の五代はまだ学生で、将来も安定していません。恋愛でも頼りないところがあり、響子にとってすぐに人生を共にする相手として考えられるような存在ではありませんでした。

それでも一刻館で同じ時間を過ごすうちに、五代は響子の日常から切り離せない存在になっていきます。

五代は最初から結婚相手として見られていたわけではない

五代は響子が一刻館へやって来た時から強くひかれますが、響子側の事情はまったく違います。

響子は若くして夫を失っており、心の中にはまだ惣一郎がいました。そんな時に年下の学生から好意を向けられても、すぐに新しい恋愛へ踏み出せる状態ではありません。

しかも五代は、響子を大切に思いながらも失敗や勘違いを繰り返します。響子から見れば、最初から「この人と結婚したい」と考えるような相手ではなかったでしょう。

だからこそ、二人の関係は恋愛感情だけで一気に進むのではなく、毎日の生活の中で少しずつ相手が特別な存在へ変わっていく形で描かれています。

五代がいなくなると響子の気持ちが見えてくる

響子の気持ちが分かりやすく表れるのは、五代がいつもそばにいる時より、むしろ離れた時です。

五代が響子と三鷹の関係を誤解して一刻館を離れる流れでは、響子も五代の不在を気にするようになります。

普段は顔を合わせるのが当たり前なので、自分にとって五代がどれほど大きな存在になっているのか、響子自身も意識しにくかったのでしょう。

しかし、いなくなって初めて気になる。戻ってくるのかが心に引っかかる。そうした反応からは、五代がすでに「一刻館の住人の一人」ではなくなっていたことが分かります。


嫉妬する時点で五代は特別な男性になっていた

響子の五代への気持ちを考えるうえで分かりやすいのが、ほかの女性が関わった時の反応です。

五代の首についた跡を見て誤解し、不機嫌になった響子が最後には五代へ噛みつく場面もあります。

もし五代が本当に「一刻館に住んでいるだけの年下の男性」であれば、誰と親しくしようと響子がここまで感情を揺さぶられる必要はありません。

五代の恋愛が自分には関係ないと思えなくなっていること自体が、響子の気持ちの変化を表しています。

▶ 響子が五代のキスマークを見て噛みつくのは何巻・何話?

三鷹ではなく五代だったのはなぜ?二人の違いから見る響子の気持ち

五代の恋のライバルとして登場する三鷹瞬は、五代とは対照的な人物です。

大人としての余裕があり、生活も安定していて、響子へ積極的にアプローチします。結婚相手として条件だけを並べれば、五代より三鷹のほうが安心できるようにも見えます。

それでも響子の気持ちは、条件だけでは決まりませんでした。

三鷹は結婚相手として魅力のある男性だった

三鷹は五代のように将来が定まっていない学生ではなく、大人として自立しています。

響子に対する好意も分かりやすく、五代のように気持ちを伝えようとして失敗を繰り返すタイプでもありません。

惣一郎を亡くしている響子にとって、落ち着いた大人である三鷹は、新しい人生を考えるうえで現実的な相手にも見えます。

▶ 三鷹瞬の初登場は何巻・何話?

響子の感情を大きく動かしたのは五代だった

ところが、響子の行動を追っていくと、より強く感情を揺さぶられているのは五代です。

五代がほかの女性と親しくすれば嫉妬し、五代が離れれば気になり、五代の将来についても心配する。響子は理屈では整理できないほど、五代の行動に振り回されるようになります。

これは三鷹に魅力がないという話ではありません。

三鷹とは「結婚相手としてどうなのか」を考える余地があっても、五代はすでに響子の日常そのものへ入り込んでいました。

条件を考える前に気持ちが動いてしまう相手が五代だったという違いは、二人の関係を見るうえで大きいでしょう。

響子は五代の成長をずっと近くで見ていた

五代が最初から頼れる男性ではなかったことは、逆に二人の関係にとって重要だったとも考えられます。

響子は、一刻館で暮らしながら五代の失敗も未熟さも見ています。それと同時に、少しずつ自分の将来を考え、仕事へ向かい、誰かを支えられる人間へ成長していく姿も見続けています。

五代の進路が思うように進まないと思われた時には、響子自身が待つ意思を示す場面もあります。

五代の将来が自分とは無関係なら、「待つ」という発想にはなりません。響子の中で、五代の人生と自分の人生が少しずつ重なり始めていたことがうかがえます。

▶ 響子が五代を「1年くらい待つ」と伝えるのは何巻・何話?

響子が五代を受け入れられなかった大きな壁は惣一郎への思い

響子と五代の関係がなかなか進まない最大の理由は、「五代と三鷹のどちらを選ぶか」だけではありません。

響子の心には、亡くなった夫・惣一郎がいます。

五代への気持ちが大きくなるほど、新しい男性を好きになることと、惣一郎を大切に思い続けることを自分の中でどう両立させればいいのかという問題が出てきます。

五代を好きになっても惣一郎を忘れたわけではない

響子の恋愛を「惣一郎を忘れて五代へ乗り換えた」と捉えると、二人が結ばれるまでに長い時間がかかった理由が見えにくくなります。

響子にとって惣一郎との思い出は、消してしまいたい過去ではありません。大切な人を亡くした経験も含めて、現在の響子を形作っています。

そのため、新しい相手を好きになったからといって、惣一郎への気持ちがなくなるわけではありません。

五代を好きになることと、惣一郎を大切に思うことが同時に存在しているからこそ、響子は簡単には前へ進めなかったのでしょう。

五代への気持ちを認めるほど響子は迷うことになる

物語が進むにつれて、響子自身も五代への気持ちを無視できなくなっていきます。

しかし、五代との関係を進めることは、響子にとって単なる恋愛の一歩ではありません。惣一郎を失った後、自分がもう一度誰かと人生を共にしてもいいのかを決めることでもあります。

終盤には、響子のほうから五代との距離を縮めようとする場面も描かれます。

そこまで来ても心の中から惣一郎が消えるわけではなく、過去への思いと新しい恋愛の間で迷い続けます。

▶ 響子が五代をホテルに誘うのは何巻・何話?

五代は惣一郎と競争して勝ったわけではない

五代が響子に選ばれた理由を考える時、惣一郎との比較で「五代が勝った」と考える必要はありません。

響子にとって惣一郎は、すでに失ってしまった大切な夫です。一方の五代は、これからの人生を一緒に生きることができる相手です。

二人は同じ場所を奪い合っているわけではありません。

五代が成長していく中で重要なのは、響子に惣一郎を忘れさせることではなく、惣一郎を大切に思い続ける響子も含めて受け止めようとすることです。

その姿勢があったからこそ、響子も過去を否定せず、新しい未来を選べるようになったと考えられます。

響子が五代との未来を選べるようになるまで

響子と五代は、互いに思い合っていることが分かるようになってからも、何度もすれ違います。

しかし、物語の後半になるほど、五代から一方的に響子を追いかける関係ではなくなります。響子のほうも五代を探し、待ち、自分から距離を縮めようとするようになります。

離れても互いを探す関係へ変わっていった

金沢でのエピソードでは、別々に動いていた五代と響子が互いを探す流れが描かれます。

一刻館で毎日顔を合わせるから一緒にいるのではなく、離れた場所でも相手のことが気になり、自分から探そうとする。

序盤では五代が響子を追いかける場面が目立ちましたが、次第に響子側からも五代を求めるようになっていることが分かります。

▶ 五代と響子が金沢の旅先で再会するのは何巻・何話?

「待つ人」になった響子にも大きな変化がある

響子は長い間、亡くなった惣一郎への思いを抱えたまま立ち止まっていました。

しかし五代との関係では、ただ相手から思われるだけではなく、自分自身も五代の未来を待つようになります。

五代の状況が整わないから別の男性を選ぶのではなく、「それなら待つ」という選択ができるようになったことは、響子にとっても大きな変化です。

五代が成長したのと同じように、響子も物語の中で変わっています。

新しい恋を拒み続けるのではなく、惣一郎への思いを持ちながら誰かをもう一度愛してもいいのだと、少しずつ受け入れられるようになっていきます。

プロポーズで選んだのは「過去を消さない未来」だった

やがて五代は響子へ結婚を申し込み、二人は一緒に生きる未来へ進みます。

この時、響子が選んだのは惣一郎を忘れて新しい人生を始めることではありません。

惣一郎を失った悲しみも、大切な思い出も抱えたまま、それでも五代とこれからを生きていく道です。

響子が五代へ、自分より長く生きてほしいという思いを伝えることにも、惣一郎との別れを経験した響子だからこその切実さがあります。

五代は、惣一郎の代わりになったのではありません。

響子がもう一度「誰かと一緒に生きていきたい」と思えるようになった相手が五代だった。そこに、響子が五代を選んだ理由が最もよく表れているのではないでしょうか。

▶ 五代が響子にプロポーズするのは何巻・何話?

まとめ

響子がなぜ三鷹ではなく五代を選んだのかを振り返ると、単純な条件の比較では説明できないことが分かります。

  • 五代は最初から響子にとって理想的な結婚相手だったわけではない
  • 一刻館で日常を重ねる中で、五代は響子にとって特別な存在になった
  • ほかの女性への嫉妬や五代の不在を気にする姿からも気持ちの変化が見える
  • 三鷹は魅力的な相手だったが、響子の感情をより大きく動かしたのは五代だった
  • 五代への気持ちを受け入れるうえで大きな壁になったのが惣一郎への思いだった
  • 響子は惣一郎を忘れたから五代を選んだわけではない
  • 過去を抱えたまま未来を一緒に生きられる相手として五代を受け入れた

『めぞん一刻』で描かれるのは、亡くした人を忘れれば次へ進めるという単純な恋愛ではありません。

惣一郎を今も大切に思っている。それでも五代を愛し、これからの人生を一緒に歩いていくことはできる。響子がそこへたどり着くまで長い時間が必要だったからこそ、最後に二人が選ぶ未来にも重みがあるのだと思います。

📚 この記事に関連する巻

スポンサーリンク

めぞん一刻【新装版】6巻

Amazon楽天ブックス

電子:Kindle|楽天Kobo

めぞん一刻【新装版】2巻

Amazon楽天ブックス

電子:Kindle|楽天Kobo

めぞん一刻【新装版】7巻

Amazon楽天ブックス

電子:Kindle|楽天Kobo

Supported by Rakuten Developers

タイトルとURLをコピーしました