停電が起きると、「冷蔵庫の中身は大丈夫なのか」「電源プラグを抜いたほうがよいのか」と心配になりますよね。
停電した直後に大切なのは、冷蔵庫や冷凍庫のドアをむやみに開けないことです。
ドアを開けるたびに冷気が逃げ、食品の温度が上がりやすくなります。
まずは停電が始まった時刻を確認し、電力会社の公式サイトなどで、停電の範囲や復旧見込みを確認しましょう。
停電してからの状況に合わせて確認してください
| 今の状況 | 最初にすること |
|---|---|
| 今、停電したばかり | 冷蔵庫・冷凍庫のドアをなるべく開けない |
| 停電が長引いている | 何度も開けず、停電時間と食品の状態を確認できるようにする |
| 電気が復旧した | 冷蔵庫が動いているか、庫内が再び冷えているか確認する |
| 復旧後も冷えない | 電源やブレーカーを確認し、改善しなければメーカー案内を見る |
| 食品を食べてよいか迷う | 停電時間だけで決めず、食品の種類や保存状態も確認する |
停電直後は、まずドアを開ける回数を減らします。食品を確認するために何度も開けるより、庫内の冷気をできるだけ逃がさないようにします。
この記事でわかること
- 停電した直後に冷蔵庫でやること
- 冷蔵庫が冷たさを保てる時間の目安
- 停電が長引いたときの食品の確認方法
- 電源プラグの扱いと復旧後に見る場所
- 停電中に避けたい行動
停電したら冷蔵庫はまず開けない
ドアの開閉をできるだけ控える
停電しても、冷蔵庫の中がすぐに室温と同じになるわけではありません。
ドアを閉めたままにしておけば、庫内に残っている冷気によって、しばらくは低い温度を保てます。
中身を確認するためだけに、何度もドアを開けないようにしましょう。
食品を取り出す必要がある場合は、先に取り出す物を決め、短時間で済ませてください。
停電が始まった時刻を確認する
食品をどうするか判断するときは、停電がどのくらい続いているかが手がかりになります。
停電が始まったおおよその時刻をメモしておきましょう。
寝ている間や外出中に停電していた場合は、電力会社の停電履歴などで時間を確認できることがあります。
開始時刻が分からない場合は、「短時間だったはず」と決めつけないことが大切です。
新しい食品を入れない
停電中の冷蔵庫へ常温の食品を追加すると、庫内温度がさらに上がりやすくなります。
買い物の直後に停電へ気づいた場合は、保冷バッグやクーラーボックス、氷、保冷剤などを使えるか確認しましょう。
冷蔵庫内の保冷剤を取り出す場合も、必要な物を決めて短時間で行ってください。
停電中の冷蔵庫は何時間くらいもつ?
2~3時間は冷たさを保てる目安
パナソニックでは、十分に冷えている冷蔵庫は、ドアを開けなければ停電後も約2~3時間は庫内の冷えを保てると案内しています。
ただし、これは冷たさを保てる時間の目安です。
食品が2~3時間なら必ず安全という意味ではありません。
冷蔵庫の機種、室温、季節、食品の量、停電前の庫内温度、ドアを開けた回数などによって状況は変わります。
パナソニックの停電時・停電復旧後の案内でも、保冷時間は設置場所や食品の保存状況などで異なるとされています。
夏場は温度が上がりやすい
同じ停電時間でも、真夏の暑い部屋と冬の寒い部屋では、庫内温度の上がり方が異なります。
室温が高い場合は、カーテンを閉めるなど、安全にできる範囲で室温の上昇を抑えましょう。
冷蔵庫へ水をかけたり、ぬれた布を電源部分へ置いたりするのは危険です。
時間だけで食品の安全性を決めない
食品安全委員会が紹介している海外の公的機関の案内では、ドアを開けていない冷蔵庫の場合、4時間未満の停電では原則として食品を廃棄する必要はないとされています。
一方で、4時間以上になると、肉、魚、卵、乳製品、作り置きなどは慎重な判断が必要です。
これは海外の目安であり、すべての家庭へ一律に当てはまるものではありません。
経過時間だけではなく、室温や食品の種類、庫内温度も合わせて確認しましょう。
| 停電の状況 | 対応の考え方 |
|---|---|
| 停電直後 | ドアを閉め、停電情報を確認する |
| 数時間続いている | 肉や魚、乳製品、作り置きなどを慎重に扱う |
| 停電時間が分からない | 安全だったと決めつけず、食品ごとに判断する |
停電が長引いたときの食品の確認方法
傷みやすい食品は慎重に判断する
生の肉や魚、卵、牛乳、ヨーグルト、生クリーム、豆腐、弁当、作り置き、残り物などは、温度が上がった場合に特に注意が必要です。
厚生労働省では、通常時の目安として、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下に保つよう案内しています。
厚生労働省の家庭での食中毒予防でも、冷蔵・冷凍が必要な食品の温度管理が紹介されています。
適切な温度を保てていなかった食品は、加熱すれば必ず食べられるとは限りません。
冷凍食品は溶け方を確認する
冷凍食品に氷の結晶が残っている、中心部まで硬い、十分に冷たい状態であれば、再冷凍できる可能性があります。
ただし、完全に解凍されてぬるくなっている食品や、いつ解凍されたか分からない食品は慎重に判断してください。
再冷凍できる場合でも、食感や風味が落ちることがあります。
| 食品 | 確認すること |
|---|---|
| 肉・魚・卵・乳製品 | 長時間温度が上がっていないか慎重に判断する |
| 作り置き・弁当・残り物 | 適切に冷蔵できていなければ無理に食べない |
| 冷凍食品 | 氷の結晶、硬さ、冷たさ、解凍された時間を見る |
| 野菜や果物 | 切った物は特に傷みやすいため状態を確認する |
見た目やにおい、味見だけで判断しない
異臭、変色、ぬめり、容器の膨張などがある食品は口にしないでください。
ただし、見た目やにおいに異常がなくても、安全とは限りません。
安全か確かめるために、少し食べてみるのは避けましょう。
判断に迷った食品は無理に食べない
停電時間や庫内温度が分からず、安全に保管できていたか判断できない場合は、食べきることより体調を守ることを優先してください。
停電したら冷蔵庫の電源プラグは抜く?
突然の停電では慌てて抜き差ししない
突然停電した場合、冷蔵庫の電源プラグを何度も抜き差しする必要はありません。
停電時のプラグの扱いは、メーカーや機種によって異なる場合があります。
冷蔵庫の型番を確認し、取扱説明書やメーカーの公式案内に従いましょう。
プラグやコンセントがぬれている、焦げたにおいがする、変色している場合は触らず、メーカーや電気工事店へ相談してください。
計画停電では事前に抜く場合もある
計画停電など、停電する時刻が分かっている場合は、メーカーによって電源プラグを抜くよう案内されることがあります。
パナソニックでは、事前に停電が分かっている場合はプラグを抜くことを勧めています。
ただし、すべての冷蔵庫で同じ対応になるとは限らないため、使用している機種の説明書を優先してください。
抜いたプラグをすぐ差し直さない
冷蔵庫は、電源プラグを抜いた直後に差し直すと、圧縮機へ負担がかかる機種があります。
パナソニックでは、電源を入れ直す場合は7分ほど待つよう案内しています。
必要な待ち時間は機種によって異なるため、取扱説明書を確認しましょう。
停電から復旧したら確認すること
庫内灯や運転音を見る
電気が戻ったら、冷蔵室のドアを一度だけ開け、庫内灯が点くか確認します。
運転音がするか、表示パネルにエラーが出ていないかも見てください。
復旧直後は、庫内を冷やすため、普段より長く運転音が続くことがあります。
冷えるまで食品を追加しない
電気が戻っても、庫内がすぐに通常の温度へ戻るとは限りません。
十分に冷えるまでは、新しい食品を大量に追加しないようにしましょう。
温度計がある場合は、ドアを何度も開けず、一度の確認で庫内温度を見てください。
設定やエラー表示を確認する
停電後は、時計表示、急速冷凍、製氷、節電機能など、一部の設定が解除される機種があります。
シャープの停電時の家電製品の取り扱いなど、使用しているメーカーの案内を確認しましょう。
冷蔵庫が動かない場合は、ブレーカーやコンセント、ほかの家電が使えるかを確認します。
焦げたにおい、煙、異常な発熱、大きな異音がある場合は、使用を続けないでください。
停電中にやってはいけないこと
- 中身が心配で何度もドアを開ける
- 安全か確認するために食品を味見する
- 電源プラグを短時間に何度も抜き差しする
- ぬれたプラグや異常のあるコンセントへ触る
- メーカーの案内を確認せず発電機などへ接続する
停電と復旧を繰り返しているときも、自己判断で操作を繰り返さず、取扱説明書を確認しましょう。
停電に備えて普段からできること
- 冷凍庫に保冷剤を入れておく
- 冷蔵庫を詰め込みすぎない
- 庫内用の温度計を用意する
- 冷蔵庫の型番をスマホで撮影しておく
- 電力会社の停電情報ページを確認しておく
冷蔵庫の型番が分かれば、取扱説明書をなくした場合でも、メーカーの公式サイトから探しやすくなります。
公式情報はどこで確認する?
- 契約している電力会社の停電情報
- 冷蔵庫メーカーの取扱説明書やサポート情報
- 厚生労働省の食中毒予防情報
- 食品安全委員会が紹介している食品安全情報
近所では電気が使えているのに自宅だけ停電している場合は、ブレーカーや住宅設備も確認してください。
災害による停電で避難情報が出ている場合は、冷蔵庫の中身より、自分や家族の安全を優先しましょう。
停電でインターネットも使えなくなっている場合は、停電でWi-Fiが使えないときの確認順も参考にしてください。
まとめ
停電したら、冷蔵庫や冷凍庫のドアをできるだけ開けず、停電が始まった時刻と復旧見込みを確認します。
冷蔵庫は、ドアを閉めておけば、停電後もしばらく冷たさを保てます。
ただし、約2~3時間という目安は、食品の安全を保証する時間ではありません。
停電が長引いた場合は、肉、魚、卵、乳製品、作り置きなどを慎重に判断し、見た目や味見だけで安全を確かめないようにしてください。
電源プラグの扱いや復旧後の操作は、メーカーや機種によって異なります。
型番と取扱説明書を確認し、異臭や煙、異常な音がある場合は、無理に使用せずメーカーや購入店へ相談しましょう。

